About

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多摩美術大学テキスタイル科を卒業後、京都の着物工房で絵付けの修行をした後、独立しました。

京都の着物工房での修行

京都の手描き友禅工房では、全体的な着物作りの流れを習いました。

草稿(そうこう)下絵、デザインの事です。着物には格式があり、それぞれ柄の入り方に決まりがあります。季節や年齢、格式の決まりの中でデザインを決めていきます。草稿の職人は小さなデザイン画から着物の実寸の大きさに下絵をおこしていきます。実際にその下絵をもとに分業で着物の柄ができてくるので、一番大事な工程だと思います。

糊伏せ、色差し、蒸しの工程で着物ができていきくのですが、すべて分業になっています。

色差しが友禅の醍醐味ですが、色合わせがとても難しくて、古典柄を自分なりの色彩で染めようとして何度も失敗しました。一つのモチーフの欠片の色を変えるだけで着物全てに影響します。職人さんたちが、”良い朱色”と言うのは少し錆びが入った朱色だと教えてくれました。朱色に反対色の緑をほんの少しだけ混ぜるのですが、混ぜ過ぎると汚くなる、汚くならない一歩手前で”良い朱色”ができます。その”良い朱色”がわかった時は自分の色の感覚が深まった感じがしました。

後半では、素描(すがき)といって、糊伏せせずに直接筆で桜やもみじを絵付けする工程を学びました。色彩で見せる友禅と違って、描写的で生き生きとしていて新鮮でした。 

独立

独立した理由は、特別な衣装である着物に携わっていくなかで、自分と仕事に距離を感じてきました。そんな時、桜の花がいっぱいプリントされたのジャケットを街中のショップで見かけて、もっと日常で直接的に自分が和柄を着たい!と思い始めたことがきっかけです。学生の時から老松や香い梅の家紋のシルエットが好きでした。そんな自分の気持ちに正直になろうと、和柄の洋服を作ろう、そう思って独立しました。

展示

2017.3

サブウェイギャラリーM

「花を纏う」

2019.9

garden&space

「言葉にならない絵付けの世界」

2020.3

恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

「akkaの手描き服展」

2020.9

garden&space

「言葉にならない絵付けの世界2020」

2021.3

akkaオープンアトリエ

2021.4

恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

「akkaの手描き服展2021」

2021.9

garden&space

「言葉にならない絵付けの世界2021」

2022.3

akkaオープンアトリエ

2022.7

恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール

「Painted by AKKA展」